地域を活性化する~新春セミナーで杉村太蔵先生の話を聞いてきました

飲食業許可

北海道行政書士会では、例年1月に「新春公開セミナー」と「賀詞交歓会」を開催しています。私も理事の末席におりますので、札幌まで出かけて出席してきました。

今回のセミナーの講師は、元衆議院議員で現在は旭川で事業経営をしながらTV出演などを積極的になさっている杉村太蔵さんです。テーマは「地域の活性化と行政書士の役割について」でした。写真についてはどんどん使って構わないとのことでしたので、掲載します。

寡聞にして存じ上げなかったのですが、杉村さんは旭川で「株式会社ここはれて」という会社を経営しておられます。その会社が、「敷金礼金などの初期費用なし・厨房機器や内装は標準設置・原状回復義務なし」という形で、飲食業にチャレンジしたい人たちを集めて「旭川はれて」という屋台村を運営されているんですね。

「旭川はれて」はこちらから(外部リンク)

創業を活性化し、雇用を生み出すことで、税収を上げて公共サービスを充実させる。公共サービスの充実が人口増や観光業を含めた産業を盛り上げていく。そのサイクルを作ろうということですね。皆さんご存じのとおり、杉村さんはかなり波乱万丈な人生を送ってこられている方ですが、政治家としての経験やタレントとしての経験をここに集約させています。その試みは、遠く下関市で同じような屋台村の実現にこぎつけているとのことです。

「下関はれて横丁」はこちらから(外部リンク)

創業を活性化すると口で言うのは簡単ですが、ビジネスでチャレンジする上では、当然想定しなければならないリスクがあります。特に、飲食業は初期投資の額が大きくなりがちで、うまくいかなかった時のリスクを考えるとなかなか踏み切れない、チャレンジできないという潜在的起業希望者が数多くいます。

それはそうですよね。厨房機器も物によっては数百万円しますし、内装も家具もかなりかかります。食器だって揃えたら相当な金額になります。若い世代にとって、数百万単位の資金調達自体が容易ではありませんから、失敗した時に再起不能になってしまっては、その経験が活かせません。

そのチャレンジのハードルを下げて、積極的な挑戦を後押しするということ自体に非常に大きな価値がありますし、積極的な起業を呼び込むことで、失敗してもその失敗が無駄にならないということも大いにあります。

十勝・帯広には既に「北の屋台村」「十勝乃長屋」といった小規模飲食店の集合体が存在しますが、小規模飲食店で経験を積んでもっと大きな店舗で、という方が増えるといいなと思います。

もちろん、飲食店は初期投資だけが難関ではありません。飲食業許可の取得、衛生管理、接客や品質管理といった点は、どのような業態であってもかなり重要な要素になります。インバウンド対応などにおいては、英語・中国語・ハングル表記などの工夫も必要でしょう。イスラム教徒向けのハラルフードなども考慮する必要があるのかもしれません。

行政書士として、そういった飲食業に挑戦する方の許可取得、資金調達面での事業計画書作成支援といった部分でお役にたてるよう、当社もこれからも研鑽していこうと強く思ったセミナーでした。

飲食業をやってみたいという方はこちらから

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