世の中は有名人の離婚の報道ってとても多いですよね。当社にも離婚協議書の作成のご依頼がしばしば来ますが、この仕事をしているからなのか、離婚の原因よりもどういう形の合意で離婚したのかが気になったりします。なんとなくですが、有名人の場合は離婚協議書は私署証書の形で作り、公正証書までにはしていなさそうな気はします。
一般的に、公正証書は何かしらの給付契約(養育費や慰謝料の支払いなど)の履行を目的として作ります。その履行がなされないときの強制執行力が一番期待されている効果だからです。有名人の場合、強制執行をかけられるような状態にはなりにくそうですよね。顔も知られているのでどこかに移ってもすぐにばれてしまうでしょう。
あと、「○○夫婦、公証役場に来訪!」なんて報道されたらたまらないものがあります。もちろん弁護士さんもお互いについているでしょう。そんなこんなで、あまり公正証書は作らなそうな気がするわけです。
一方、普通の市民はそういうわけにもいきませんから、離婚に際して、万一に備えるなら公正証書にしておくことはとても有効です。世の中には養育費を受け取れずに困っているシングルマザーが数多くいるという報道に接することもしばしばですが、離婚協議書を作成するだけでかなり減らせるのではと思っています。少なくとも、信頼関係が損なわれた状態で離婚するのであればなおさらです。
婚姻中に築いた財産分与、年金分割、お子様の氏や親権や監護権、合意しておくべきことはかなりの項目になるかと思います。
何をどう書いたら良いかわからない、という方はご相談ください。
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